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シカ革の特性評価

背景


近年、兵庫県ではホンシュウシカによる農林被害への対策として、年間数万頭のホンシュウシカの捕獲駆除を行っています。そこで、駆除されたホンシュウシカ皮を有効利用するため、平成20年度にホルムアルデヒド鞣し白革素材の開発、平成21年度にはクロム鞣し革の開発を行いました。
本研究では、ホンシュウシカ革の製品化において、その革特性を評価し、牛革や洋鹿革(ニュージランドや北米産の鹿)との差別化製品や高付加製品の開発のために、強度、水分特性および革組織を比較し、特性評価を行いました。

成果


図1に示すようにニホンシカ革の吸水度は約10分で200%に達し、優れた吸水特性を有していることが分かりました。エゾ鹿革の吸水度は、約1時間で300%に達して、最も高い吸水性を示しました。図2では吸湿度においてもエゾ鹿革14mg/cm2、ニホンシカ革9mg/cm2であり、成牛革の7mg/cm2と比べて高い値を示すことがわかりました。これらの結果より、ニホンジカ革は高吸水性や高透湿度が求められる素材に適することが分かりました。ホンシュウシカ革の表面は毛痕が大きく、牛革と比べると肌目が粗いが、断面の繊維は細く緻密で、柔軟性と触感に優れている要因になっていると考えられます。ホンシュウシカ革表面の荒さや傷等を黒漆仕上げで改善することにより、高級化製品への開発が可能であると考えています。
2011matsumoto makoto シカ革


研究者からのコメント


ホンシュウシカ革表面の荒さや傷等を黒漆仕上げで改善することにより、高級化製品への開発が可能であると考えています。

シカ革の特性評価
応用分野革製品
研究体制H22重点領域研究推進事業
担当部所皮革工業技術支援センター
担当者佐伯 靖,松本 誠
特許取得・成果発表
TEL078-731-4033
キーワード革製品、皮革