ホーム
組織紹介
保有技術
機器利用
共同研究
技術相談
 
 
 
 
 
 
 

フッ素系高分子の添加によるゴム材料表面の撥水撥油化に関する研究

背景


材料表面のぬれ性は、洗浄性・撥水撥油性・潤滑性など広い分野の現象に関連しており、ぬれ性の制御は極めて重要です。ゴム材料においても表面改質は実用上重要であり、撥水撥油性能も必要とされています。しかし、従来の方法では、高いコストや、耐久性が問題となっています。本研究では、ゴム材料に見られる添加剤の表面移動および脱離現象(ブリード)と、高い撥水撥油性を示すフッ素系高分子(以下PFA)とを組み合わせることにより、ゴム材料表面の撥水撥油性の向上を試みました。

成果


図1に、PFAを添加していないゴム(スチレンーブタジエンゴム, SBR)表面と添加したゴムの表面上における油(ここではn-ヘキサデカンを使用)の形状と接触角の値を示します。
PFAを添加していないゴムに比べて、PFA添加したゴムでは油の接触角が大きく上昇しているのが確認されました。また、X線光電子分光(XPS)測定により表面の化学組成を評価したところ、PFA添加後のゴム表面においては、フッ素に由来するピークが確認されました(図2)。以上から、PFAのゴム表面への移動によりゴム表面がPFAに覆われ、その結果、ゴム表面の撥水撥油性が向上することが確認されました。

2011honda フッ素系高分子

研究者からのコメント


今回の実験では、ゴム100重量部に対してPFAが1重量部と非常に少量の添加量で撥水撥油性の向上が確認されました。現在は、様々な種類のPFAの合成とその添加を試み、更なる撥水撥油性の向上を検討しています。また、今回は撥水撥油性の向上に的を絞っていますが、この現象を利用して、様々な機能性化合物の添加による高機能性表面の構築も図って行きたいと考えています。

フッ素系高分子の添加によるゴム材料表面の撥水撥油化に関する研究
応用分野ゴムローラーや工業用スポンジゴムなど
研究体制H22-H23 技術改善研究事業
担当部所材料技術部
担当者本田幸司
特許取得・成果発表日本ゴム協会や高分子学会主催の学会で発表
TEL078-731-4033
キーワードゴム、フッ素系高分子、撥水撥油性、ブリード