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新規な光応答性有機-無機ハイブリッド薄膜の開発

背景


CD-RWやDVD-RWなどの書き換え可能型光メモリには、記録層として無機材料が用いられ、光を利用した熱的プロセスにより情報の書き込み(記録)・消去が行われています。有機材料は、“安価でフレキシブル”といった特長を有するとともに、光を利用したさらに高密度な記録が原理的に可能であることから、書き換え可能型光メモリの記録層用材料として期待されています。この中で、記録された情報を非破壊のまま読み出す技術開発が課題となっています。そこで、“読み出し”の際に記録された情報を破壊しない光を利用可能な記録層用材料として新しいタイプの「有機-無機ハイブリッド材料」を提案し、その開発に取り組みました。

成果


フォトクロミック色素(光照射により可逆的に色が変化する色素)、シアニン色素および無機層状化合物の複合化により、“読み出し”の際に記録された情報を破壊しない光を利用可能な有機-無機ハイブリッド薄膜を開発しました。
さらに、シアニン色素と無機層状化合物との複合化による2成分系有機-無機ハイブリッド薄膜(2成分系ハイブリッド薄膜)に紫外光を照射すると、通常は光応答性を示さないシアニン色素の電子吸収スペクトルが変化する(図1)ことを発見し、光応答性材料としての可能性を新たに見出しました(図2)。この2成分系ハイブリッド薄膜に紫外光を照射して情報を書き込み、非破壊のまま読み出すことができます。一方で、記録された情報の保持を完全には行うことができないなど課題も残っています。

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研究者からのコメント


新しいタイプの光応答性材料として2成分系ハイブリッド薄膜を創製しました。高性能化とともに光応答性が発現するメカニズムについて検討中です。実用的な用途を探索しています。

新規な光応答性有機-無機ハイブリッド薄膜の開発
応用分野光機能性素子(光メモリ、光スイッチなど)
研究体制H21 JSTシーズ発掘試験、H22 研究成果最適展開事業FSステージ(JST)
担当部所技術支援部
担当者石原マリ
特許取得・成果発表特許公開2009-042438、Thin Solid Films (518, pp857-860(2009))
TEL078-731-4033
キーワード光応答、有機-無機ハイブリッド材料、有機色素