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高耐食性を示すスズ-鉄-亜鉛3元合金による新規めっき皮膜の開発

背景

 欧州では、2006年7月から実施されている電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令(RoHS指令)および2007年7月から実施されている廃車指令(ELV指令)において、6価クロム、鉛、水銀、カドミウムなどの有害物質の使用が制限されています。
 現在、工業製品の耐食性を改善するための電気亜鉛めっき法では、電気亜鉛めっき後に3価クロムを含有する薬品による化成処理が行われています。しかし、3価クロムは、排水処理工程および加熱により、酸化されて6価クロムになる懸念があります。そこで、クロムを全廃した環境調和型めっきプロセスとして、高耐食性スズ-鉄-亜鉛3元合金めっき皮膜を開発しました。

成果

 本発明は、亜鉛めっき-3価クロム化成処理の代替プロセスとして有望です。めっき皮膜中の鉄および亜鉛含有量により、差異はありますが、主な特長は以下のとおりです。
①耐食性に優れる
 塩水噴霧試験72時間後において、白錆の発生なし。
②エリクセン試験高さが6.0mm以上
③クロムを全く使用しないため、めっき製品に有害物質を含有しない。
④亜鉛の含有量が少ないため、環境に優しい。

高耐食性を示すスズ-鉄-亜鉛01
高耐食性を示すスズ-鉄-亜鉛02

研究者からのコメント

 スズ-鉄合金めっき皮膜は、優れたリチウム充放電特性を示すことから、本めっき皮膜は、リチウム二次電池用負極としての適用が考えられます。また、排水中の亜鉛は、水生生物に有害とされていますが、本発明では、有害な元素を使用せず、皮膜中の亜鉛含有量も20%以下のため、従来の電気亜鉛めっき法に比べ、クロムの全廃および亜鉛使用量の大幅な低減が可能です。

 
 
高耐食性を示すスズ-鉄-亜鉛3元合金による新規めっき皮膜の開発
   ~有害なクロムを使用しない環境調和型めっきプロセスとして最適~
応用分野耐食性めっき皮膜、亜鉛めっき-3価クロム化成処理の代替プロセス、リチウム二次電池用負極
研究体制
担当部所機械金属工業技術支援センタ-
担当者園田 司
特許取得・成果発表特許第4901120号(平成24年1月13日)、表面技術協会誌、58巻、689(2007)、59巻、701(2008)、60巻、676(2009)
TEL0794-82-0026
キーワードスズ-鉄-亜鉛合金めっき、耐食性、クロムフリ-、光沢めっき