所長あいさつ

次の100年に繋がるように

地域産業の発展・育成を支援する

 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。併せて、平素は工業技術センターの各種事業推進に際して格別のご支援とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 今や世界の国々では、2015年に国連で採択された経済、社会、環境に跨がる持続可能な開発目標(SDGs)の2030年達成へ向けた活動が行われています。我が国でもその例に漏れず、産官学民を挙げた活動が行われている最中、この度の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は私達の社会生活や経済活動などに様々な弊害や損害をもたらしましたが、一方では多くの気付きも与えてくれました。今後はこれまでの日常が全く変容したwith Coronaのポストコロナ社会が私達を待ち受け、そして情報化、グローバル化、デジタル化などが一段と進むことでしょう。

 さて、私共の工業技術センターは大正6年に創設された知事直轄機関の兵庫県工業試験場を前身とし、平成29年に創立100周年を迎えました。 この間、「地域産業の発展・育成を支援する」という使命は今日まで連綿と続いており、①中小企業の「技術の駆け込み寺」としての機能強化、②イノベーション創出に向けた成果志向型研究開発の推進、そして③産学官連携ネットワークによる工業技術センター機能の拡充に努めています。中小企業に開かれた県内唯一のものづくり技術支援機関として、既設の繊維および皮革工業技術支援センターに加え、最近では平成29年に「航空産業非破壊検査トレーニングセンター」を、令和元年にサテライトとして兵庫県立大学に「金属新素材研究センター」を設置しました。今後、これらを中核にして航空・宇宙、新素材、健康・医療、環境・エネルギーやロボット・AIなど、次世代成長産業の創出に向けた研究開発や中小企業の参入促進に繋げていくことが益々重要になります。
 未だコロナ禍が収束しない状況の中、上述のSDGs達成は‘誰一人取り残されない’多様性と包摂性のある未来の形であり、この取り組みがポストコロナ社会の道標になってレジリエンスな回復を願わずにはいられません。そのためにも、当センターが長年に亘って蓄積してきた技術力や企業支援のノウハウ、さらには兵庫県工業技術振興協議会を始め関係機関との連携などをスプリングボードにし、次の100年に繋がるように職員一同鋭意努力致します。引き続き皆様のご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和2年10月吉日

兵庫県立工業技術センター所長

内田うちだ ひとし