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摩擦圧接法を用いた変位センサーの開発

開発の背景、目的

 プレス加工機の押し込み位置の検出、発電所の出力制御用バルブの開閉位置の検出、タイヤなどの高速回転体の振れ検出などに用いられる変位センサーの鉄心部は、これまで磁性材料と非磁性材料をボルト締めやろう付けで製作されていました。これらの製作法では製作費が高いだけでなく、継手の強度が低いのが欠点でした。そこで、継手の強度向上とコストダウンを図るため、磁性材料と非磁性材料との接合に摩擦圧接法を適用して小型変位センサーを開発しました。

開発結果、製品化状況

 直径 3~8mm の小型変位センサーは、従来に比べて 40%の強度向上を達成しました。また、品質が安定し、検出感度も向上することが明らかになりました。同センサーは、今後需要が期待されるマイクロマシンや小型電気部品など、高精度な位置制御が要求される製品にも応用できます。


摩擦圧接によって製作した小型変位センサー

開発年度 平成12年度
事業、研究名 新光電機㈱との共同研究
創造的中小企業技術開発費補助事業(国補事業)
お問合せ先 生産技術部
有年 雅敏