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環境問題解決に向けた触感に注目したプラスチック代替を支援するための研究

 この研究では、表面に凹凸のあるプラスチック板を通して、指腹部の摩擦時の動きを観察する方法について研究しています。近年、環境対応型の包装材料が増えていますが、使用感を維持するためには触感の評価が重要です。これまで提案していた透明材料を用いた指腹の動き解析法は、表面がざらざらした不透明材料には適用が難しいため、新しい手法を検討しました。

実験では、表面粗さRa=3.8μmのサンドブラスト加工を施したポリスチレン板を用い、疑似指に0.98 Nの荷重をかけてスライドさせ、摩擦時のマーク点をハイスピードカメラで撮影しました。動画データはOpenCVとPythonで処理し、マーク点の座標を抽出して波形データとして解析しました。

その結果、水を浸透させることで表面の散乱を低減し、凹凸のある不透明板でも指表面の高速な動きを正確に捉えられることが分かりました。今後は、複数点のマーク動きを同時に追跡することで、「ざらざら感」の定量評価にも応用できると考えています。(AIによる要約)


測定システム

開発年度 R6
事業、研究名 経常研究
公開情報 研究報告書
お問合せ先
佐伯光哉

研究報告書第34号、表面凹凸プラスチック 板 摩擦解析、指腹部動作 観察・マーク点追跡、高速カメラ・ハイスピード動画計測、触感メカニズム解明・水浸透法、包装材料 触感評価 技術、不透明・ざらざら素材 摩擦観察、消費者使用感の改善・検証、環境対応型プラスチック 材料開発