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写真織による製品開発

背景、目的

 写真織の技術は、18世紀中ごろ、ヨーロッパで生まれた技術で、人手と時間をかけた高級なジャカード織物です。
 今日、コンピュータ等の電子画像処理技術の目覚しい発展と電子ジャカード織機の普及により、写真織の製造が飛躍的に簡単になりました。写真を2値のデータに変換処理する技術の確立と、織物組織を画像に埋め込む方法を開発し、それまで不安定であった写真織のスリップ性の安定化に成功しました。

成果、製品化状況

 平成9年頃に現在取り組んでいる写真織の製造技術の原型となる織物を開発しました。技術改良を重ね、表現力のある写真織の製造が可能になりました。
 この技術を使った“写真織”の試作品を元に、地元企業が受注に成功し商品化しました。播州織総合素材展(東京:恵比寿)等の展示会に積極的に出品しています。
 現在、複数の産地企業が製造販売しています。平成10年の開発開始から8年が経過、最近、国内向けを中心に活発な引き合いがあります。また、NHKの番組で紹介し大きな反響を得ました。


写真1 コウノトリのシャツ
(“生放送 ふるさと一番”で紹介)


写真2 写真織のドレス

開発年度 平成12年度
事業、研究名 経常研究成果
お問合せ先 兵庫県立工業技術センター
古谷 稔