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安全基準を満たす伸縮自在はしご

背景、目的

 伸縮自在はしごは、支柱部を構成している直径の異なるパイプ(アルミニウム合金製)がそれぞれ摺動し、使用時の長さを調整する構造になっていますしかしこれまでは、自重による大きなたわみや、人の昇降によるゆれが問題となり安全基準に達することができませんでしたそこで本研究では、実験および解析に基づいた強度設計を行い、安全基準を満足するたわみやゆれの少ない伸縮自在はしごを新たに開発しました。

成果、製品化状況

 本研究では、たわみを生じさせる原因を追求し、それに応じた解決策を実験および解析により検討しました。実験では、はしごの支柱の一部を用いた曲げ試験により荷重一たわみ曲線を求めました。解析では加えた荷重に対するたわみ量を見積もり、実験値とし較してはしごの強度設計に反映させました。その結果、従来のものよりたわみが約10%少ない伸縮はしごの開発に成功しました。その上、持ち運びの際には、最大長さの20%程度まで畳むことができます。
 本製品は、公的機関が行う安全基準の検査等にも合格しており、日用品の量販店などでの販売や、警察・消防などで使用されています。

開発年度 平成11度
事業、研究名 企業との共同研究
お問合せ先 共同研究企業:(株)寺本グリーン
兵庫県立工業技術センター
野崎 峰男