研究/活用事例
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EUにおけるビスフェノール規制に対応した革の開発
本研究は、EUにおけるビスフェノール類規制に対応した革の開発を目的とした。EUでは2025年に500mg/kg、2030年に10mg/kg以下という規制が予定されており、これに対応できなければ輸出や大手企業の納入が困難となる。そこで、再鞣薬剤をビスフェノール低含有薬品に置き換え、革らしさを保ちつつ規制に対応する試作を行った。ステンレスドラムを用いた半裁スケールでの鞣し・再鞣処方によりカバン用革を作製し、日本皮革研究所でLC-MSによるビスフェノール類含有量分析を実施した。結果、ビスフェノールA、B、AFは検出限界以下であり、Fが9.1 mg/kg、Sが18.9 mg/kgで合計28mg/kgとなり、規制値予想の50~500mg/kgをクリアできた。革の風合も問題なく、実用化可能な革の試作に成功した。(AIによる要約)
開発年度 | R6 |
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事業、研究名 | 経常研究 |
公開情報 | 研究報告書 | お問合せ先 |
松本誠 |
研究報告書第34号、ビスフェノール類含有量分析、鞣し・再鞣処方、LC-MS分析、規制対応試作革、EUビスフェノール規制対応、カバン用革開発、低含有薬品による革製造、実用化可能革