めっき皮膜とゴムとの直接加硫接着

研究の背景

　ゴムと金属の複合材料は、OA機器、自動車部品や建築資材など多くの分野で使用されています。その複合化には、接着剤を使用することにより、接着剤塗布工程管理、含まれる有機溶剤による健康への悪影響、接着界面剥離など様々な問題が生じます。そのため、接着剤を使用しない直接加硫接着が問題解決の手段として注目されています。

研究成果と製品化事例

　無電解Pd系合金めっき皮膜を利用することにより、ゴムと金属とを重ねて金型に投入し加熱プレスするだけで、直接加硫接着することができました。得られた接合体の耐寒性・耐熱性・耐湿性・耐水性などの接着特性は充分な強さがあり、製品化を検討中です。

直接加硫接着の成功例と失敗例