活用事例集

HOME > 情報発信 > 活用事例集 > 接着加工性の優れたオイルプルアップ革造り

活用事例集一覧へ戻る

接着加工性の優れたオイルプルアップ革造り

研究の背景

 オイルプルアップ革は折り曲げた部分の色が薄くなるという独特の性質があります。しかし、革表面層のオイルが革と靴底材との接着強度を損なうため、接着力の簡易な強化法が靴メーカーの長年の課題でした。これを革を製造する側から、オイルプルアップの特性を活かしながらゴム底材と接着性の良い革を製造する技術を開発しました。

研究成果と製品化事例

 再鞣し工程ではケブラチョ系の植物タンニンを使用、加脂工程ではウールグリース(ラノリン)とサメ油のスルホン化物が主成分の油剤を使用、仕上げ工程では亜麻仁油とマシン油が主成分の仕上げ剤を使用することにより接着性加工性に優れた革ができます。


試作靴

開発年度
事業、研究名
お問合せ先 皮革工業指導所
安藤 博美、水谷 茂章、角田 和成