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ステンレス・アルミ(金属)家具・調度品の開発

開発の背景、目的

 世界の最先端車輌の内装パネル等を受注生産している企業が今まで培ってきた加工 技術を集結し、製品開発から商品化までを独自展開するシステムづくりを行いました。オリジナル商品の開発を基軸にシステムをつくり、それまでの受注生産体制に独自の商品開 発力を高める事が目的でした。また、この開発を通じて“もの造り”の喜びや楽しさを工場内に呼びおこし、技術者の育成や技術向上にも役立てることにしました。

開発結果、製品化状況

 日本の伝統工芸の多くは「あたたかみ」「やさしさ」「自然」などを基調にしたも のが多く、金属やプラスチックは工芸的評価を得るものが少ないのが現状です。特に近代 科学技術の中で生まれたステンレスやアルミ、チタンなどは機能性材料として活用されるものの、工芸的扱いの商品は少ないのが現状です。しかし、金属の持つ質感は、その重量 感と共に研ぎすまされた鋭さや、緊張感、光の屈折による輝き等の魅力があります。そこで、ステンレスの材質機能と質感を表面に出し、金属のリサイクル性を生かした現代クラフト商品、インテリア商品に展開することにしました。
 開発製品は技術アドバイザーの指導を仰ぎ、[AREKSUS] という統一ブランド名で商品展開しています。ホームページでは、クリエイターからの特別注文の受注体制も整え、製品開発の幅を拡げました。インテリア業界誌「インテリアビジネスニュース」にも“イチ押し商品”として取り上げられました。「香立て」については、淡路島を中心とした線香との組み合わせを行い、県内の産業交流による商品性能の向上を図っています。


花器(SUS316))と香立て(SUS304)


アルミユニットボックス

開発年度 平成12年度~13年度
事業、研究名 ㈱アコオ機工との共同研究
お問合せ先 産業デザインセンター
真鍋 元保、平田 一郎