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斜め織り織物

開発の背景、目的

 播州織産地は長い歴史を有し、全国的にも有数の織物産地で、大半が衣料用織物を生産しています。最近は、織物も産業資材用に多く使用されていますので、産業資材用織物への用途展開も重要課題と考えるとともに、他に真似の出来ない織物の開発こそが産地活性化への起爆剤と考えます。そこで、過去に播州織産地で試みられているが実用化に至っていない斜め織り織物を実用化しました。

開発の結果、製品化情報

 一般織物は、たて糸とよこ糸が直角に交差していますが、斜め織り織物(写真)はたて糸とよこ糸が斜めに交差しています。このため、せん断変形を与えると、変形しやすい方向としにくい方向があります。この結果、斜め織りは柔らかく感じられるとともに、フィット性もあります。これらの特性を活かした用途を考えるとともに、表裏に二枚合わせた用途等も考えられます。
 斜め織り織物の製造は可能となりましたので、これからは用途開発となります。用途開発はいろいろあると考えられますのでご提案をお待ちしています。


斜め織り織物拡大写真

開発年度 平成14年度
事業、研究名 兵庫県産学官連携イノベーションセンター・インキュベート事業
お問合せ先 共同研究企業:桑村繊維㈱、㈱片山商店
■兵庫県立工業技術センター
小紫 和彦、竹内 茂樹、佐伯 光哉、山口 幸一