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剪定鋏の切れ味性能試験機

開発の背景、目的

 アメリカや欧州市場では国際ブランドの刃物工具が多く存在する今日、競争原理に基づき日本製品は品質の高さを世界に向けアピールしていく必要があります。優れた刃物の条件は、㈰よく切れること、そして㈪長く持続すること、この二つの要素を備えていることです。ここで活躍するのが切れ味試験による品質評価です。全国の刃物産地でも切れ味評価については古くから取り組んでおり、永遠のテーマにもなっています。
 今回、㈱サボテンとの共同研究で、新型鋏の開発をきっかけに、新たな切れ味性能試験機を作り品質評価に役立てることが可能となりました。

開発の結果、製品化情報

 鋏の切れ味を調べるには、切断時にかかる力の大きさや切断面の状態などから切れ味の良否を判断します。通常は人間の手による官能試験が行われますが、官能試験は個人差が出やすいこと、能率が悪いこと、解析手法が難しいことなどの欠点があります。一方、今回のような機械的試験では二枚の刃以外の部分に無理な力が加わらない状態にすること、試験中の様子を的確に把握できること、この二点がポイントとなります。図1は新たに開発した試験機の全景です。また、図2は試験の模式図です。
 試験機の大きな特徴は、力の作用点がいつも同じ位置に配置し、常に一定した方向に力を加えられる機構を取り入れ、安定した試験が行えることです。切断力はロードセルが検出し、瞬時のデータはパソコンに取り込まれます。結果をグラフ表示することで切断状況の刻々の変化を視覚的に見ることができます。
 この試験機は剪定鋏の他、内外の様々な鋏製品にも応用が可能です。


図1 試験機の全景


図2 試験の模式図

開発年度 平成15年度
事業、研究名 企業との共同研究
お問合せ先 共同研究企業:㈱サボテン
兵庫県立工業技術センター
永本 正義、阿部 剛