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亜・超臨界水処理装置

背景、目的

 大豆や小麦を原料とした食品加工時に生じる副産物を亜・超臨界水処理する連続処理装置の試作が目的です。副産物は亜・超臨界水により加水分解されて可溶化、低分子化し、抗腫瘍作用や免疫賦活性作用等を持つ生理活性物質の生成が期待されます

成果、製品化状況

 バイオマススラリーを高圧雰囲気下へ送液が可能なスラリーポンプ、熱分解反応を抑制するために滞留時間の短い反応管、および未分解物等の固形物が含まれた溶液でも排出可能なコントロールバルブを備えた超臨界水処理装置を製作しました(下図)。


亜・超臨界水処理装置

 反応管には、予熱水とバイオマススラリーの混合を促進するためにスタティックミキサーを用いています。この装置により、オカラやフスマ等のバイオマススラリーを連続的に処理することが出来ます(オカラの例、下図)。


オカラの例

 また、下図に示したように、処理物の可溶成分が処理温度と共に増加しました。


亜臨海水処理によるオカラ、フスマの可溶化率の変化

開発年度 平成13年度〜14年度
事業、研究名 中小企業技術開発産学官連携促進事業(国庫補助事業)
お問合せ先 兵庫県立工業技術センター
原田 修、桑田 実、藤村 庄