兵庫県立工業技術センター > 活用事例集 > 全自動小型整経機(複数柄の同時製織を実現)

活用事例集一覧へ戻る

全自動小型整経機(複数柄の同時製織を実現)

複数柄を同時に整経できる装置

 播州織産地では、小ロット対応技術の開発が急務です。そこで、複数の柄を1本のビーム(たて糸)で織ることを目的に、全自動小型整経機を開発しました。従来の設置面積の1/2、生産コストを1/3を実現する画期的な整経機です。
 この開発で、1柄ごとに必要なビームの整経を、1本のビームに集約でき、複数柄を織ることができるようになります。


複数のデザインを同時に製織できるビーム

全自動小型整経機の構成

  1. 圧縮空気を利用した糸交換装置
     予め複数のデザインを同時に並べるように設計した糸をクリールに装填し、糸を一斉に交換するシステムで、圧縮空気で糸が絡まる技術を応用しました。

  2. 繋ぎ目検知および糸揃え装置
     乱れた糸の先頭を揃える装置で、手で糸を滑らす感覚をニップローラーで実現しました。スプリットゲージの隙間で糸の繋ぎ目を検知・先頭を揃えます。

  3. 糊付工程準備装置
     次の糊付け工程に必要な作業で、特殊5段筬と仕分けバー、仕分け糸を結わえる装置を組み合わせて、全自動で仕分けます。

  4. 高速巻取り自動化装置
     全自動整経を実現するために、筬を一旦後退させ、結束の位置を筬のドラム側にすることで、糸の連続性を維持する画期的なアイデアです。

  5. 紙製ドラム
     紙製の小型整経ドラムを含む、コンパクトな小型全自動成型機が完成しました。

全自動小型整経機の現状

 装置は、産地の共通課題を解決する目的で開発しました。産地での共同利用を目指しています。
 他の繊維産地でも、同様の課題を抱えており、この問題解決にも寄与するものと考えています。

開発年度 平成23年度
事業、研究名 装置開発(共同研究)
平成23年度 地域イノベーション創出研究開発事業
お問合せ先 ■片山商店株式会社
西脇市西脇1130-6
Tel.0795-22-2613 
Fax.0795-23-6007
http://www.katayama-s.co.jp/
■兵庫県立工業技術センター
繊維工業技術支援センター 古谷 稔